長野県「信州の伝統野菜」に認定されている「王滝かぶ」。
葉柄は太く背丈は余り高くならず基部まで小葉がつきます。
かぶは全体的に赤紫色をしており、球状からやや楕円形の形状。肉質は緻密で柔らかいことが主な特徴です。
案内所でも今年この「王滝かぶ」を育ててみました。
村民より種をもらい受け、プランターでの栽培。
やはり畑で育つものとは比べものにならない大きさ形。
思うように上手には育てられませんでしたが、その美しい色味は健在でした。
王滝村では木曽農業協同組合王滝店や各ご家庭でも漬物の仕込みが進められています。
王滝かぶは、葉を「すんき」漬けとし、かぶは甘酢漬けやぬか漬けとして販売されるなど冬の食卓には欠かせない家庭の保存食として愛され続けています。
「すんき」とは木曽地域独特の漬物で、塩を一切使用せず乳酸菌発酵によって仕上げられ食物繊維が豊富で少し酸味があるところが最大の特徴です。
蕎麦などとの相性も良く、蕎麦店では「すんきそば」として冬に季節限定の人気商品です。
木曽農業協同組合 王滝販売店でも12月中旬頃より毎年「赤かぶ漬け」「すんき漬け」の販売が始まります。
是非一度王滝村の伝統野菜の漬物を味わっていただけたら幸いです。
詳しくは下記リンクJA木曽農業協同組合王滝販売店までお問合せくださいませ。
王滝かぶのタネ
プランターでの栽培開始。
種まきは少し遅めの。 9/13
芽が出ました。 9/16
芽がたくさん出てきました。 9/21
元気なものを残して少しずつおろ抜き。 10/09
げんきに成長。 10/16
収穫。 11/22
水洗いすると鮮やかな赤かぶ色が現れました。
赤かぶの甘酢漬け。色鮮やかでまろやかな味の伝統的な漬物です。
葉は「すんき」漬けに。鰹節を添えていただきます。
王滝村で収穫された手打ち蕎麦。王滝村では「蕎麦信濃1号」が栽培されています。
風味豊かでなめらかな舌触り。「すんき」との相性も抜群です。